このレビューはネタバレを含みます
法と世間と、真実。
"当たり前"なんて、時代とともに変わるものだということを私たちは忘れがち。彼らの努力や苦しみが今を作ってるのかな?真実を大切にして、貫き通そうとした彼らは本当にかっこいい。
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まだゲイライツを声高に主張する人が少ない1979年のアメリカで、懸命に愚直に、ただ愛した人と愛する子どもを大切に生きようとした人の物語。とてもあたたかくてでもやるせない結末で涙がぼろぼろ止まらなかった。
ゲイが主人公の映画は、ブロークバックマウンテン、シングルマン、アナザー・カントリー、フィリップ君を愛してるなど色んなジャンルを観てきたけど、中でもとてもリアルに当時の(今も続いていると言える)世間の夫夫(ふうふ)への反感や差別、養子の法的制限を描いてると感じた。ただの雰囲気ゲイ映画とは違う。
この映画では比較的理解者もいて、全否定されてないだけに、あと少しだった無念が辛い。セクマイの養子縁組や結婚については、特に日本ではまだまだ議論尽くされてないと思うので、色んな人に観てなにか感じてもらいたいな、、
あと個人的に気になったのは、ルディの英語はオカマ英語なのかな?日本語字幕や吹替が完全にオネエになってて違和感。女装してるゲイ=いつもオネエ言葉なのかなー。
とにかくとても素敵な映画だった。観てよかった。