みあせぶ

チョコレートドーナツのみあせぶのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.8
愛のカタチ



色々賞を受賞してるみたいってことでストーリーに関する知識ゼロで鑑賞。

まず、同性愛に関する映画だと知って驚く。1970年代。ああ、この頃はまだ同性愛に対する理解がされていないんだなと作品の序盤で悟った。


驚くことが続くなか、物語はどんどん進んで行った。途中、展開が早いかな?と思うところもあったがテーマが暗いため、これ以上ダラダラと続くと私の涙腺が崩壊し続けるだけだな〜と思ったので、テンポもこれでちょうどよかったのだと思う。


1番印象強いのはやはりルディの言動について。彼女はゲイであるが、強くて優しくて母性が溢れんばかりの美しい女性だ。逆境の中でも決して挫けることなく、マルコを愛し、監視権を得るために戦う。母親よりも母親らしいと思う。演技においても難しい役どころだが、見事に演じきった。


結末については触れないが、本作を観た全ての人がこの作品のテーマである『同性愛』『差別』『人種』『人権』などなどを考えさせられる結末となってる。この映画を観てどう思うか、それらを大切にしてほしい。私は、これからの時代を担っていく自分のような若者に、ぜひこういう過去があったということを知る手立てとしてこの作品を勧めたいなと思った。
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