チョコレートドーナツのiceblueのレビュー・感想・評価

ドーナツほどのささやかな望み。誰もがそれを手に入れられる世の中なら。
一人で歩くマルコの姿を思い浮かべると、胸がいっぱいで言葉にならない。
　　
表に見えているものだけで一体その人の何がわかるだろう。静かに、でも深く問いかけてくる。自分の価値観が無意識に誰かを傷つけていないだろうか。ルールとは誰の為にあるのだろう…
　　　
アラン・カミングの歌と演技が素晴らしい。慈愛に満ちた眼差しは母親のよう。この作品になくてはならない存在感。
心に響く、忘れられない映画。