「約束する」
1979年、同性愛が偏見にまみれていた時代のお話。
ビデオカメラで撮影していた三人の笑顔あふれる映像が頭に残るが、それもまた何だか悲しい。
世間の過半数が悪だといえばそれは悪になる。悪だと決めつけてしまえば幾らでも悪について語ることができる。
悪が「これは正義だ」と主張したところで自分達が正義だと思う人々には1mmたりとも響かない。
愛の大きさを幾ら語ったところで「戯言だ」と一蹴りされてしまう。
今でこそ偏見は少なくなってきたものの色眼鏡で見る人は未だに少なくない。
この先同性愛者の方々が人目を気にせず隠れもせず、世間の中でみんなと同じように
手を繋いで、時にはキスをして、腕を組んで
そんな時代が来ることを強く願いたい。