とんかつ

プリズナーズのとんかつのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
3.7
見た後にどっと疲れが来る映画は無条件に好き。
張り詰めた空気感の中、難航する事件。ここまでハードだと、見た後は放心状態になる。

愛する娘が消え壊れていく親と、事件を捜査する刑事。事件の真相は予想できない方向へ進んでいく。ちょっと尺長めだけど飽きない。

犯人と、親達のドラマを切り離して観ちゃってたんだけど、どうなんでしょう。
犯人の心理が全くの謎で、んーー…分かんないなぁ〜って終わっていった。
どちらもテーマは同じ気がするし、もうちょっと犯人に目を向けて見ればよかったな。間を空けてもう一度見てみたいと思う。スコアは仮で。

最近観た「CURE」にテーマが少し似ている気がする。人間には誰にでも凶暴性が存在し、とある事でそれが引き出される。その時、バイオレンスへの理性が消え、暴力的になれる。
皆それを隠して生きているようなもの。
今作では、「大切なものを守るためなら、どんな方法も厭わない」という彼の非人道的な部分が凶暴性を引き出した。

「灼熱の魂」のヴィルヌーヴ。SFのイメージが濃かったけど、サスペンスもすごく良いのかも。
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