かごしま人

ジュラシック・ワールドのかごしま人のレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
3.5
先日、金曜ロードショーでやっていたので鑑賞。

3度目の鑑賞だった。

1度目は8年前、東京で就活してる時、大学の学部の同期と、東京の映画館で。あの時は、何か悶々としていた。あの日は朝から、池袋のマックで同期と2人でコーヒーを飲み、就活談義に花を咲かせていた。理系?研究職?化学?そんなの興味ねぇよな…なんて話をしながら、街を歩くリクルートスーツの就活生を見物してたっけ。正直あの時の俺達は斜に構えてた。「みんな真面目に就活しちゃってんな」なんて少し小馬鹿にしたようなことを言いながら、やりたいこともろくに見つからない自分達を棚に上げて「これでいいんだよな」ってただ2人で安心してただけだった。だから「暇だし映画でも観るか」なんて誘い文句が出てきたんだと思う。映画館で見たジュラシックワールドは迫力がすごかった。音響も良かったし、なんやかんやあってT-REX最強じゃんって思えたし、何より悶々とした時間をエンタメで消費できた安堵感があった。映画館から出てスマホを見ると、何日か前に受けた企業からお祈りメールが届いていた。そりゃそうだよな、って2人で寂しく笑い合いながら、やっすい居酒屋でチンチロハイボールを飲んで悔しい気持ちを紛らした。ありがとうな、みっちー。

2度目の鑑賞の記憶はほぼない。そのくらい1度目のインパクトが大きかった。多分だけど、金曜ロードショーか土曜プレミアム。なんでもない日に今の嫁と結婚する前に2人で見たと思う。特に何かがあったわけではないが、2度見たからこそ、次の3度目では全く違う見方ができた。そういう意味では、この作品の流れや内容をある程度把握するための意味のある鑑賞だったと思う。

3度目はつい先日。金曜ロードショーにて。いやぁ、正直目を疑った。この作品、見方を変えるだけすごく面白い。面白いというか、うん、あれだよね。いいいよね。3度見た私が推したいこの映画の見どころは、迫力ある恐竜でも、壮大なスケールでもなかった。最初はバリバリのキャリアウーマン風の佇まいのクレアだが、展開が進むたびに雰囲気が変わっていく。最初と最後で、同じ演者か?ってくらい印象が違う。あれ?髪切った?って思うシーンもあった。展開の激しさとストーリーの壮絶さをクレアの雰囲気から感じさせてくれる作品なんだよね。これは。

ああ、何が見どころかって?
見ればわかるよ、クレアのおっぱいだよ。
これを見た男性諸君、もう一度この映画を見てほしい。見方変わるよ。