りら

シンプル・シモンのりらのレビュー・感想・評価

シンプル・シモン(2010年製作の映画)
4.0
アスペルガーの青年の話。
自閉症スペクトラム(ASD)って、女性と男性ではちょっと違うみたい。
こだわりすぎやろシモン!って思う程、極端な生活。
はたから見れば、面白い生活だけど一緒に彼に合わせて生活しようとすると、だんだんしんどくなってくのがよくわかります。
けど、無理に彼に合わせようとしない女性の登場でそうなんだ~って発見した気がしました。
シモンは会う人に最初に自ら自分はアスペルガーで人に触れられるのが苦手!と宣言します。
気にしない彼女は折に触れ、触ってしまっても「ごめん、忘れてた~」ですませます。そして「私はあなたが好き」とはっきり断言してます。
時間通りに行動せずにはいられないシモンに腕時計の時間を進ませて、もうお昼休みだからランチにしよう~と誘い出す彼女。
イヤホンで聞いてる音楽、片方をシモンに渡して聴いてみて!回りの人達の動作に合わせて音楽聴くと日常生活の風景が変わって見えるよ!って言ってる場面が私は心に残りました。
発達障がいの人、健常者と分けて考える必要はないって私は思います。
グレーゾーンの人はいっぱいいるし、たまたま、診断されただけで普通にわからないまま暮らしてる人も多いはず。
好きになって一緒に暮らしてる家族が、たとえ、配偶者や子供が診断されたとしてもだからってどうなん?って感じです。
うまく仲良く暮らすすべを模索していくだけです。
人の数だけ個性があるって言うでしょ?!
りら

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