かつてはライバルだった2人の元ボクサーが30年の時を経て再び拳を交えるアクション作品。
かつて80年代にボクシング界を沸かせた2人のボクサーがいた。
『キッド』という異名を持つビリー・マクドネンと『レーザー』の名のヘンリー・シャープ。
2人は共に人気と実力面で伯仲していたが、対戦成績1勝1敗で迎えたタイトルマッチの前夜突如としてヘンリーが引退した事で長い間決着がつかないままだった。
それから30年、2人の遺恨に金儲けのチャンスを見たプロモーターのダンテスレートJrは、2人に再戦のオファーを持ってくる…
共にボクサー作品で主演を演じてきた2人の共演はまさに夢の対決です。
引退後30年の対照的な人生を歩んできた2人が、どの様にリングに上がり奮闘するのか期待してしまいますよね。まさにロッキー対ラモッタの対決です。
と言っても過去作の様な真面目な雰囲気ではなく、コメディ要素を取り入れた作風に往年のファンはがっかりするかもしれませんが、貫禄がありながらも微妙にズレてる所で時代背景と老いを感じ取れリング外の個性的なキャラクターを表現していて面白いです。
ほぼ70歳とは思えない鍛え上げた老体に、『あまり無理しないで！』と体を心配してしまう程のボクシングシーンは見応えがありますよ。
手の皮を固くするシーンには笑ってしまいます。
2人のファンにとってはとても楽しめるファンサービス旺盛な作品でした。
