Kana

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のKanaのレビュー・感想・評価

2.0
王子様と結婚して「お姫様」になった女優の、お伽話の舞台裏。
国のトップに立つということは、責任を背負うということで、責任ある立場にいる者は時に、望まざるとも戦いに巻き込まれる。

ラストのスピーチ感動しました。
「仮面をかぶるのよ」って言葉が聞こえてきそうで。
筋の通った信念、溢れ出る愛と慈しみ、真実から目を逸らさない覚悟、希望の言葉、それは全ての人の心に届くもの。
あれがグレースケリーだとしても、ニコールキッドマンだとしても、このシーンを演じる時には心から愛を信じていたのだと思う。
観客を騙す以上に、自分を騙すのが役者なのかなと思う。
アップのシーンは鼻が気になってしまったけど…。
誰もが人生で、家族の中で、職場で、友達との関係で、役割を演じている。
それは窮屈に思える時もあるけれど、役割を与えられないよりずっと幸福なことだと思う。
だけどたまには役を降りたくなることもある。
彼女にも本当の顔を見せられる相手がいたならいいなと思いました。
Kana

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