もやし

プールサイド・デイズのもやしのレビュー・感想・評価

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
4.8
非リアの少年が一夏の経験で成長する話、って言っちゃえば簡単だけど、色々詰まった映画でした。

母親の新しい恋人の別荘に家族で行くことになって、そこの人達と嫌でも関わらないといけない状況。
若い奴等にはダサいと言われて馬鹿にされ弾かれ、大人達は皆奔放で、主人公の心に平気で介入してくるという地獄のような状況。
そういう状況に適応するために頑張るって話かと予告とか見たときは思ってたけど、主人公はあっさり逃げ出す。
そこで行き着いた先が商業プールで、少しだけ空気感が変わる。
でも、やっぱり非リアには試練が沢山ある。
乗り越えなきゃいけないものもあってあんまり直視したくないシーンもあるけど、結構良い人も多いし、良い感じ。

結構途中から厄介な話も出てきて、人間ドラマ的空気感が出てくる。
おいおい爽やか系映画じゃねえのかよと心配になったけど、最後の方はそれをも全部含めた前向きさがあり、かなり元気もらえたかな。
変なところも嫌な感じのところもあるけど、すごい映画だと思う。

恋愛が特に好きだった!
ヒロインは一見全然接点がなさそうな感じの人なんだけど、妙なバランスで噛み合ってる。
積み上げてくやり取りがとても好きだった。
意外にも純粋で切ない感じ。


非リアは頑張って社会に適応しろよって感じじゃなくて、ちゃんと自分の生き方を自分で見つけろよって言ってくれてるような感じは個人的には響いたかな。

一応コメディ映画ということで、ジョークあってまあまあ笑えます。
あくまでまあまあですが笑
もやし

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