のりちり

やさしい本泥棒ののりちりのレビュー・感想・評価

やさしい本泥棒(2013年製作の映画)
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第二次世界大戦前のドイツ。
主人公は、母と汽車に乗っている。
途中で弟が死ぬ。
最初は、2人だった養子が1人になったと怒る養母。
養父は優しく受け止める。
彼女は母がその後どこ行ったかも知らないし、弟も死んでしまったので、ただぼんやりしている。
お隣の同級生の少年が彼女の味方。
そこへ、前の戦争で養父の代わりに死んだ仲間の息子がやってくる。
ユダヤ人。
隠すだけでも大変。
そんなとき、彼女は本を読むことを覚え、物語を書くこともできるようになっていく。

でも、戦争は無惨。
語りは、死神。
声をかけた人は死んでしまう。

彼女は生き残った。
死神が最後に彼女に久しぶりに会ったみたいに言っている。
戦争のときは、さぞ忙しかっただろう。
皮肉なことだ。

彼女がその後、幸せに過ごしたことだけが救い。
ドイツ人だって、戦争犠牲者はいるんだ。
人を殺していただろうけれど。
戦争で良いことは一つもない。
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