雨野

インサイド・ヘッドの雨野のネタバレレビュー・内容・結末

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

⚪︎作品概要
少女ライリーの頭の中の『感情』たちの物語。

⚪︎あらすじ
ライリーの頭の中にいる『感情』達は子供の頃から彼女のことを見守ってきた。『シアワセ』を中心とした彼女の頭の中は、大切な家族や友達に囲まれ『特別な思い出』が増えていく。
しかし、ミネソタからサンフランシスコへの引っ越しを転機に、彼女の思い出に幸せ以外の感情がどんどんと増えていく。
転校初日、『カナシミ』が『思い出ボール』を触ったことで、初めて悲しみの『特別な思い出』ボールが生まれてしまう。それを阻止しようとしたヨロコビと引き止めようとするカナシミが揉み合っているうちに『長期記憶の保管場所』へと飛ばされてしまう2人。司令室から離れてしまったことでライリーの心の中から、喜びと悲しみの感情が消え去ってしまう。
急いで司令室に戻ろうとする2人を様々な困難が待ち受ける。ライリーの空想の友達『ビンボン』を仲間に加え、司令室までもう少しのところまで来るが、シアワセを失った司令室は感情のコントロールを失い、彼女の人格を形成する全ての『島』が崩壊、ライリーはとうとう家出を決意してしまう。
それによってシアワセとリンボンは、谷底にある記憶のゴミ捨て場に落下。
絶望に暮れるヨロコビが特別な思い出ボールを眺めていると、幸せな思い出に悲しみが混ざり合っていたことに気づく。自分が不要だと感じていたカナシミが幸せには必要なものだったと知るヨロコビは、捨てられたビンボンのロケットで谷底からの脱出を決意する。しかし、ビンボンは自分が乗っていると上に上がれないことに気づく。自分を犠牲にしてヨロコビを上へと運ぶビンボン。ついに司令室へと戻ることができたヨロコビは、ライリーの家出を止めるにはカナシミの力が必要だと、彼女に司令を任せる。悲しみを取り戻したライリーは家へと戻り、「前の家に帰りたい」という本心を両親に打ち明ける。その出来事によって悲しみと喜びの混ざり合った新しい『特別な思い出』が生まれ、無事壊れた『島』が復活。
その後、複雑な感情を制御できるようになった彼女の頭の中にはたくさんの島が生まれ、ライリーはサンフランシスコで充実した生活を送るのだった。

⚪︎感想
2を観るにあたって、昔観たような記憶があったがほとんど覚えていなかったので視聴。お手本のようなストーリーテイリングはさすがピクサー。人の人格を形成するためには喜びだけでなく、悲しみといったマイナスな感情も必要だと言うテーマを彼女の頭の中の世界で面白おかしくエンタメに昇華していて、笑いあり感動ありの素晴らしい作品でした。
雨野

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