【嫌になる自分の感情も、貴方を彩る価値そのもの】
喜び、悲しみ、怒り、ムカムカ、びびり
本作は、その中でも”カナシミ”を中心に、我々を形成する大切な感情の素顔を描いていきます。
本作、特に性格の島が好きな設定です。
私自身も実感する事ですが、歳を重ねるごとに人間関係や趣向は変化を重ね、一度壊れた島が復活することはありません。
何故なら、今自身にとって大切な価値を持つ関係性や心の支えとなる趣味や価値観は、日々変わっていくからです。
テーマ性の深みを見事なエンタメに昇華した本作の演出の中でも、最もリアリティを感じた部分で考えさせられます。
新たな島が私の中核と繋がる。
それはつまり、それだけ私にとって「ありがとう」と感謝を伝えたい大切な存在が増えていく事なのかな?と思います。