SotaNomoto

インサイド・ヘッドのSotaNomotoのネタバレレビュー・内容・結末

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

人それぞれに主導権を持つ感情が違って、そのパワーバランスがその人のパーソナリティを形成しているのがおもしろかった。自分の主導権は誰が握ってるんだろう、自分にはどんな島があるんだろう、って考えながら見てました。笑

感情がライリーを操作してるようでいて、また感情がライリーに振り回されてるようでもあって、精神のメカニズムの機械的な部分と人間性の調和が上手く取れてたと思う。

ヨロコビが涙を流したりカナシミに辟易していたりしていて、感情にも感情があって、相反する喜びとか悲しみとかの感情は相関していて互いに不可欠なんだなぁ、と感じさせられる。喜びの感情があるからこそそれを失った時に悲しみがあって、単体では存在できないんだから、怒ったって、悲しんだっていいんだよ、感情表現は大切だよ。って話。ライリーではなく、感情のひとつに焦点が当てられてることも、効果的だった。

感情の不在(欠如)が周りとの齟齬を生み、防衛機制のために島(思い出)を崩壊(忘却)させ、列車を脱線(思考を停止)させる。そんな精神のメカニズムがディズニー特有のワクワク工場的空間で上手く表現されていた。モンスターズインクとかもそうだけど、ピクサーのワクワク工場的空間がすきだ。

個人的にはビンボンの夢を叶えてあげたかったな。
SotaNomoto

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