はる

アーロと少年のはるのネタバレレビュー・内容・結末

アーロと少年(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

twitter上でチラホラ「トラウマになる」「狂気」とか、およそディズニー系の映画とは思えないような感想を見ていたのですが、まさか本当だったとは…。
アナ雪やベイマックス同様、アーロの父親が序盤で退場するのですが、死ぬシーンそのものを書いてないとはいえ、絶望感を感じさせるシーンになっていました。
父親が死んだ後も、母親が死にそうな顔で家業をやってたりして、なんかこう…「私は今…ディズニーのアニメーション映画を…観ているんだよね…?」って気持ちになりました。
迷子になってしまったアーロが家路を目指す途中に出逢う恐竜も、目の焦点が合ってなかったり、サイコじみていたりと、「これPixarのアニメーション映画だよね!?!?!?!?」と何度も思いました…。
アーロとスポット(タイトルの”少年”)が幻覚を伴う木の実を食べたときの映像も怖かったわ!!!!!どうしたんや!!Pixarに何があったんや!!!

某映画批評によると、この映画は「映像で魅せる」ことに重きを置いた映画らしいんですね。それは大変に納得で、映像は本当にすごかったです。「これ実写だよね?」と思うシーンの連続で、特に水や植物の質感は写真か何かのようでした。
その反面、話はチープというか、必然性を感じない設定や物語の運びになっているような気がしました。
これを言っちゃあ御仕舞なんですが、ヒトというか小型の哺乳類が発展したのって恐竜が死んだからだったと思うし、ヒトの知能が低いんだったら服なんか着ないと思うし、恐竜の知能が高いからと言って農耕や放牧するかなあ…。
こういうところが気になるってことは、世界観に没頭できてない、好きになれないってことなんですけどね…。
「映像にとことんこだわりたい」→「それには自然を描きたい」→「自然が多いのは古代しかない」→「そうだ恐竜だ!でも人間も出さなきゃ子供が感情移入できない…」みたいな思考で作ってる気がしてしまいました。
はる

はる