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マッドマックス 怒りのデス・ロードのTのレビュー・感想・評価

5.0
2回目
2024年6月11日
Amazon Prime

1回目とそこまで印象変わらず。
ただこの映画細部までよくできてるなという印象は強くなった。

1回目
2020年6月3日
グランドシネマサンシャイン
コロナ禍でのリバイバル
4D上映

とにかくメカのごちゃごちゃした感じと、無骨な戦闘車が暴走しながら暴力を振るい合うのがいい。

囚われた美女たちと逃亡するという徹底して男性の欲に忠実な話。
俺だけが味方だよ、みたいな。
だいぶ男性のオナニー的な映画。

フェミニズムを掲げる映画との評がある。
逃亡側の主力が女性将軍フュリオサだし、「私たちはものではない」といった書き殴りや、女性器の拘束具をわざわざ捨ててから蹴るなど、わざとらしいほど象徴的なシーンもいくつかある。
独裁者ジョーの元に戻ろうとした女性の一人に対し、フュリオサは戦うよう諭す。

「女性は産むためだけに存在するわけではない」「女性はものではない」「女性も仕事はできる」など、昨今男性が気を付けた方が良いとされている要素が多いというか、昨今の男性の思うフェミニズムだなという印象。
最後にジョーを殺して歓迎されたフュリオサは男性性をまとった女性であった。

あまり詳しくないけど、この雰囲気って第二波くらいの割と序盤のフェミニズムであって、すでにフェミニズム内部からも批判され乗り越えられた発想な気がする。
女性が女性として認められたわけではなく、これまでの男性のように振る舞わなければならず、暴力の担い手が女性になっただけ。
一般に浸透してエンタメに反映されて支持も得られるようになるのは学術界隈からだいぶ遅れるから、今はまだそんなもんなんだろうか。

荒廃し切った知性も文化もない世界でもフェミニズムは自然に発生し、この映画の時代ではこっちでいう第二波くらいのフェミニズムがあると考えたらいいのか。
でもメタルとかハードコアは全然ある…
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