冒頭。
冬の東京。明らむ空。公園の噴水には薄く氷が出来ている。
それに足を置く女。歩いてみる…
その瞬間、ボーイミーツガール。
美しいけど壊れやすい何かを表しているのか、もろい歩みを暗示してるのか。とにかく日常のフトした出来事の活用、最高。
とともに、氷の都合で一発本番の緊張感と助監督とカメラマンの時間に追われる活気ある怒声が聞こえてきそう。
訳ありカップルの人目を盗んでの同棲生活が描かれるが、ピンクとしての味付けは彼らがお金を稼ぐ手段の「白黒ショー」。
それよりも、なんとなく結末が予想されることに反発するようにお金が無くとも健気に寄り添う二人の描写が楽しい。
盛り上げて落とすのは作劇の基本ですね。
中島みゆきの「わかれうた」が流れたりしてまたまた込み上げます。
ヒロインの小川恵が美人じゃないけれど愛くるしくてグッときすぎです。