すずす

(秘)色情めす市場のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドヤ街西成の色町・飛田。母(花柳幻舟)と娘(芹明香)の葛藤、そして女1人生きていく娘を描く、日活浪漫ポルノ。

生まれも育ちも飛田の娘トメは売春飲み屋を飛び出し、一人街で客拾いを始める。大人のオモチャ売りのヤクザ男に呼び出され、折檻される。
トメは母ヨネの男に身体を売り、親子喧嘩となる。家には大人になりかけで、脳障害の弟がいて、彼女は性欲処理をしてやっている。
トメは警察の犯罪ポスターに写真が載った男を見つけ、仲良くなる。買収飲み屋で、斉藤(萩原朔美)と文枝(宮下順子)が話しをしている。金欲しさに身体を売らざるを得ない文枝は斉藤が仕事探し中に、大人のオモチャ屋に女として目覚めさせられ、3人は工場跡地の煉瓦の煙突で爆死する。
女郎宿、自分を買った男の金を盗み捕まった母ヨネを見たトメ。犯罪者の男に一緒に街を出ようと持ち掛けられるが、彼女には飛田こそが唯一の棲家だった-------

西成・飛田で撮るからには、有名女優は難しかったのか、荒木一郎が発掘し、天王寺高校にも在籍していたという芹明香が主演。
社会からドロップアウトした男女のドラマが描かれます。

街中の撮影は遠くの俳優を望遠で狙う遠景撮影か、車内から外の風景を撮った移動撮影。煙突爆破は迫力があり、南海電車舐めの大阪城の風景は圧巻!

田中登監督ならでは、独特な映画空間が映されています。
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