TSUTAYA那覇新都心の覚醒

スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間のTSUTAYA那覇新都心の覚醒のレビュー・感想・評価

3.5
私「あまりビビらないゾンビ映画が観たいっす!」

というユルいリクエストに、

店長「ビビらないゾンビものなんてゾンビ映画じゃない。」

BOOK主任「これは毛色変わってて面白かったよ。もしかしたら『生理的に』受け付けないかもだけど」

レンタルスタッフHさん「これ結構回ってますよ」※回る=よくレンタルされている、の意。

店長「俺は認めない」

と、上司とスタッフが異口同音(一部除く)にレコメンしてくれたのが今作、スリーデイズボディです。

レンタルする前に、BOOK主任にかなり上記の点を念押しされたんですが…そういうことかー!笑


ある女性がゾンビ化した青年と接触したのをキッカケに、少しずつゾンビになっていくお話です。

ゾンビ化と言うより、意識は明瞭なまま身体だけが死んでいくと言う表現が正確でしょうか。時間の経過と共に身体に現れる死の兆候が、かなり生々しく描かれています。

主人公が自分の身体に起こっている症状を自覚してテンパる様子や、意外にドライな周囲の人々とのやり取りもリアル。
それだけに、後半一気に怒涛のゾンビ・パニックな展開になったのはちょっと勿体無かった気がしました。あっ、いつもの展開だ!って思っちゃったのですよね〜(汗

主人公が最後の最後に頼った相手にかけた電話が悲しかった。
その後の展開は、あー良くあるゾンビムービーのオープニングやな〜と笑ってしまいました…シリアスなのに…。

でもやっぱり、一番ホラーなのは、後半のラブシーンです(ラブではないか?
女って怖いなあ…でも思い詰めるとヤケになってこういうことしそうだな…って若干理解できてしまう自分もちょっと怖い(笑)。

グロい描写が苦手な方にはちょっと厳しいかもしれませんが、死に向かう少女の破滅的な衝動や葛藤を、ゾンビ映画で見事に描写している佳作です。