前半の制作過程と後半の出来上がった本編を交互に映したものが観たかったな
先の展開が見えない故のキャラクターを掴みきれない中での演技であるとか、この制作手法の独特でスリリングな部分はそういった構成の方が意義あるものとして捉えられた気がする
企画自体は面白いと思うだけに、「今さえ良ければいいんじゃあ!」っていう全体像など気にもしていない良い意味で無責任な脚本同士を、力業で一つの話にまとめるようなヴァーホーヴェンを僕は期待していたのだな
まあ、リアル「ラヂオの時間」あるいは、「オシシ仮面」みたいになってたかもしれないけれど…
困り果てるヴァーホーヴェンや匙を投げるヴァーホーヴェンもそれはそれで観てみたい…
本編は普通に楽しめた
まあヴァーホーヴェンに「普通に楽しめる」モノなんて求めちゃいないのだけれど…
ポドロフスキーといい、ヴァーホーヴェンといい、爺が元気で何よりである
