ジョンマルコビッチ総統

白蛇伝説のジョンマルコビッチ総統のレビュー・感想・評価

白蛇伝説(2011年製作の映画)
2.5
本作のモチーフは京劇や映画やアニメにもなった中国の有名な説話『白蛇伝』。

中華ファンタジーにありがちなバトルとロマンスなどの詰め込みすぎや荒いCGは、往年の香港映画『チャイニーズゴーストストーリー』を彷彿とさせるが、本作にはあちらにあった意識的なやり過ぎ感やおふざけ感が欠如しているのでB級映画としても楽しみづらい。

白蛇が最初悪事を全く働いておらず彼女の存在による悪影響の描写もなかったため、和尚がただの融通が効かない根性悪に見えて、結果誰も彼も応援しづらい微妙さが残る。ただただ白蛇がかわいそうだなぁという印象しか残らない。

もう少しCGのクオリティを上げバトルに力を入れれば、中国の昔話を読んだ時のような心躍る千変万化の仙術合戦を楽しめたに違いないし、本来の白蛇伝のようにロマンスに力を入れれば、流麗なラブロマンスに仕上がったことだろう。

全体的に雑な中華ファンタジーだった。

それはそうと、ジェットリーが法衣で阿弥陀仏を唱えるのはこれで何作目だろう。時が進むにつれて階級も上がり今回は金山寺の和尚様にまで上り詰めている笑
貴重なリンチェイさんの阿弥陀仏が聞けた感謝加点でこの点で。