大勢の観客が集まるコンサートでピアノを演奏していたら、何者かにスナイパーライフルで狙われてしまうワンシチュエーションサスペンス。
一音でも間違えたら撃たれる。
何も知らずに演奏を楽しむ観客。
かつてミスした楽曲へのトラウマ。
などなど面白くなりそうな要素はたくさんあったけど結果的にはややイマイチな映画に…
演奏中に割と平気で犯人と無線で会話しまくったり、ピアノ弾きながらメール打つという離れ技を何度もやってのけたりと何でもアリになってしまって危機感が薄れる。
ピンチを客に隠す気はないし、やる事が超人過ぎて弾き間違えるかもしれないという緊張感も弱くなっちゃってる。
ブライアン・デ・パルマっぽいクセの強い演出を挟んだりしてて良さげな箇所がいくつかあっただけに勿体ない映画。
ちなみにラストが不満という感想をよく見かけるけど個人的にはあのタイミングで終わらせてくれたのは良かったと思う。
ピアノの秘密を明らかにする事よりも、トラウマ克服できるかどうかで決着をつけます。
