ガリガリ亭カリカリ

ソロモンの偽証 前篇・事件のガリガリ亭カリカリのレビュー・感想・評価

4.8
『告白』に対する映画屋からのカウンターパンチで超面白い。宮部みゆきが執筆に9年掛かった大作をじっくり丁寧に構築しているのが誠実。中学生たちの"嘘"の演技もすごいし、出てくる大人たちそれぞれにも嘘がない。
いじめ描写が邦画トップクラスに胸糞。
幕切れのテンションが高すぎて、アルビノーニのアダージョが流れるエンドロールで「やばいものを観たな……」という衝撃にノックアウトされていた。

よく揃えたなと感心してしまう小道具の数々。