このレビューはネタバレを含みます
行定勲監督の作品はあまり沢山は見てないけど、見た中ではこの作品が一番好き。
結末は完全に鑑賞者に委ねられてる。
伏線を回収する中で、帰ってきたのが姉妹のどちらとも考えられる可能性が高く、そもそも、この人たちがこの姉妹に出会う前から2人は、自分って?と其々に自問自答し過ぎて、その結果、本当に自分で自分がわからなくなっていたんだろうと思う。
けれど、個人的に、ブランコから突き落とされたのも、春馬くんと初めに出会って好きになったのも、帰ってきたのも、ルオランだろう、というか、ルオランであってほしいな、という気持ちが強くて、そういう目で見てしまった感は否めない。
時計を其々に贈るくだりから考えると、帰ってきたのはルーメイの可能性も高いなとも思うけど。
全体的に青みがかった照明の使い方がいい。
静かで、艶がある感じ。
小道具もいい。
春馬くんの演技も今まで見た作品の中でも特によかった。
欲を言うと、音楽がもっと凝ったものだったら、もっと好きになれたかもしれない、、とは思ったけど。
また一つとても好きな世界観の映画に出会えて嬉しい。