ゆんぶりっく

REC レック4 ワールドエンドのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

REC レック4 ワールドエンド(2014年製作の映画)
2.8
「REC」シリーズ4作目。
監督も主演も同時にカムバックとなった正統派続編ですが……うーーん。
相変わらず“POVによるゾンビパニック”というコンセプトは投げ捨てているのは前作からだから不問だとしても、演出や脚本に難ありで普通にゾンビ映画としても見どころが薄いんですけど!?

感染拡大を防ぐために海上でワクチンを作るという舞台自体は違和感ないです。
むしろパンデミック起こった時の“逃げられない感”はアパートよりはあるわけで。
にしてもVSゾンビの展開のレパートリー無いですね〜
機関室の人とかバァさんとかせっかくキャラを立たせておいて、カメラで写ってないところで勝手に感染してるし、船長に至ってはスーーと居なくなって地味なカットで退場するもんだから2回巻き戻して見ても
「自殺…したって事で…良いんだよね…?」
となる謎演出!
POVだったらそういう雑さはあくまで
“主観カメラ以外で起こっていることはわからないから”
で済まされますが、POV捨てておいてこの雑さは許されませんよ!!

ゾンビたちもRPGのエンカウントみたいに一体ずつ現れては特徴のない取っ組み合いを繰り広げていく展開の繰り返しなので何の感情も突き動かされませんっ!!

ラストも船を飛び降りるだのなんだのでグダグダしていて、アンヘラ散々視線くぐり抜けてきてここでビビるんかい!と。
「爆弾が爆発する〜早く飛び込め〜」
的なハラハラとかコッチには無いから……


そもそも「REC」シリーズのゾンビ現象って悪魔憑きですよね?
悪魔に対して、なんか血液を分離器的なのにかけて「特効薬を作る」とか言ってるんですが悪魔に対する特効薬って機械で作るんだね??
3の時に聖書の朗読でゾンビどもはビクンビクンしてり教会に入ってこれなかったりした癖に今回はなぜかテーザーガンで落ち着かせるとか言ってるし作品通しての筋が通ってないのよ…
それを言い出したら悪魔の正体がミミズみたいな寄生虫ってのも謎なんですけどね。
2で少年の口を借りて悪魔が喋ってたけど、あれもあのミミズが喋ってたんか?

という不満やら疑問やらしか浮かばない残念な一本。
シリーズの締めくくりがこれじゃあねぇ…
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