Torichock

ベイマックスのTorichockのレビュー・感想・評価

ベイマックス(2014年製作の映画)
4.2
「Big Hero 6/ベイマックス」

再レビュー。

見返してみると、やっぱりめちゃくちゃカッコイイ作品。

細かい感想は、初見時の↓レビューと変わらないけど、今回改めて感じたのは、やはり、しっかりと勉強して新しいことを探求し、その先に無限の可能性が見れることの素晴らしさを感じました。
毎回毎回高水準の作品を更新していくディズニーやピクサーのそれと同じように、モノ凄く頭の良い人たちが切磋琢磨しながら、もっともっと新しい表現の可能性やメッセージの豊かさはないか?と突き進んでいく姿に感動しました。
序盤のマイクロポッドを紹介するヒロのメッセージはまるで、


新しい科学の力=ディズニーの夢を見る力
、想像を形にする力

をプレゼンテーションしているかのようで、そこで号泣してしまいましたね。


序盤は特に
知る、勉強する、学ぶ、想像する、夢を見て創造する、それに全力投球する本作は、子供たちに見て欲しい完璧な作品だと思います。
中盤〜後半はもう、僕にとってはおまけです。

本気で素晴らしい作品でした。

2014年のディズニーは「アナ雪」よりずーっと、『ベイマックス』の方が価値ある作品でした。


【2015/01/09レビュー】

The past can hurt. But the way I see it, you can either run from it, or learn from it.

-過去の出来事に傷つけられることもあるだろう。でも私が思うに、そこから逃げ出すことも出来るが、そこから学ぶこともできる-

Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world.

-ディズニーランドが完成することはない。世の中に想像力がある限り進化し続けるだろう-





ほんわかユル系のディズニー映画と思いきや、本作は逆予告詐欺とも言える完全ヒーローアクション映画。原題が"Big Hero 6"だから、それはそうだけど、MARVEL COMICから原案を持ってきた作品ということもあり、正直面食らいました。

ナーメテーター映画でした。

本作の監督は、僕の心を一発で射止めた"くまのぷーさん(2011)"の監督、ドン・ホールさん。調べると、"プリンセスと魔法のキス"のストーリースーパーバイザーだったらしく、これはこっちも観ないとな!と今思っております。

お話の流れやルック、アクションシーンかしても、ディズニー映画というよりかは、マーベル映画に寄っていると思うし、ヒロがベイマックスのパーツを設計したり、仲間たちの得意分野から装備を創造したりするシーンは、さながらトニー・スタークで、ベイマックスの装備は色・機能共に"アイアンマン"的な作り。

でも、本作の物語のベースにあるモノ。お話の根幹部分は、これでもかというくらいディズニー映画だったように僕は思いました。むしろ、どのディズニー映画よりもディズニーらしかったのではないかと思うんです。

いや、ディズニーらしいというよりかは、ウォルト・ディズニーの言葉に忠実な映画だったように感じると言ったほうが正しいかも。

冒頭に書いたウォルト・ディズニーの言葉をなぞったかのようなストーリーと、ヒロがウォルト・ディズニーの代弁のように語っていた"想像力"

さらに面白いことに、本作ではその想像力="科学の発展と人の痛みを分かち合う"ことに結びついている。そのマーベル原案でありながらも、ディズニーの射程範囲の広さに、その真髄を観たような気がしました。



ネタバレではありますが、ラストにベイマックスを再生させてしまうところが、

ヒロがベイマックス抜きでも一人の男(偉大な科学者)として生きていけるようになった成長

に、水を差してしまう、"アナ雪"でいうところの"オラフのまさかの復活"的な脇の甘さといえば脇の甘さですが、そこは夢を持て!自分よ!と、納得しました。

あと、ハニーレモンに胸キュンでした、めっちゃウザ可愛かったです。

フレッドは、"キャビン"のマーティみたいで、大麻とかやってたらもう完璧でしたけど、さすがにそれはなかったですね。



うーん、"宇宙兄弟"に"天才スピヴェット"、それと"マイティ・ソー(笑)"兄弟映画たまらんなぁ。

世間がどれだけ"れりご〜旋風"であろうが、こんなにカッコ良いディズニー映画に出会えたことも含め、僕にとっては断然!に本作の方が出来も良く、面白かったです。
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