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軽い感じで観賞できる西部劇コメディだ。
下ネタ満載でグロ表現もある。
各位気をつけていただきたい。
人種問題や先住民族、奴隷制度など、色々詰め込んではいるが、すべてをジョークで表現しているので、全く重くない。
制作サイドがどこまで問題意識を持っていたのかは知らないが、あくまでコメディを作りたかったであろう事は一目瞭然だ。
そこに拘泥する事なく、お気楽なコメディとして観賞する方が賢明だと言えるだろう。
この作品、オープニングからエンディングまで、古き良き時代の西部劇の雰囲気をよく表現している。
オープニングクレジットのフォントや全編に流れるBGMなどは、まさしく4、5、60年代の西部劇を思わせるものなのだ。
さながら、ジョン・フォードかハワード・ホークスのような雰囲気なのである。
ジョン・ウェイン、ゲイリー・クーパーらが活躍する、格調高い良質の西部劇を期待させる。
しかし、実際の中身は・・・
非常にお下品でお下劣で趣味が悪い。
トホホホなのである。
出演者は実に豪華だ。
リーアム・兄さんが悪の親分で、その妻がシャーリーズ・セロンである。
しかし、妻は夫を愛していないし憎んでさえいるようだ。
一つ印象に残ったシーンがある。
妻シャーリーズが、隙を見て半ケツ状態のリーアム・兄さんを殴り倒し、お尻に黄色い花を挿し込んで逃走するのである。
リーアム・兄さんのお尻に咲く美しい一輪ざし。
あゝ、春だなぁ・・。
リーアム・兄さんとシャーリーズ・セロンでこんなシーンを撮ってしまうなんて!
恐るべき作品だと言えよう。
アマンダ・セイフライドも出演しているのだが、今回のアマンダは非常に嫌な女だ。
冒頭主人公を捨てて、お金持ちの男に走る。
シャーリーズに
「ギョロ目のくせに男を見る目がないのね」
なんて事まで言われるのだ。
ギョロ目て・・・
アマンダのこういう役はすごく新鮮だ。
面白かった。
ライアン・レイノルズやジェイミー・フォックスがちょこっと出演している。
多分カメオ出演だ。
もしかしたら、他にもいたかもしれない。
後でゆっくり確認してみよう。
正直、ギャグは上滑りぎみだ。
笑えた場面は少なかった。
しかし、シャーリーズ・セロンは美しいし、アマンダ・セイフライドはかわいい。
リーアム・兄さんのお尻もすべらかで良かった。
そんなこんなで楽しかったのだ。
以上!