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ゴーン・ガールのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
5.0
アメリカ・ミズーリ州。幸せに満ちた理想的な結婚生活を送るニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)だったが、結婚5周年を迎えたその日にエイミーの姿が忽然と消える。
家には争った形跡があり、さらにキッチンからエイミーの大量の血痕が見つかった。警察は失踪と他殺の両面から捜査を進めるうちに、アリバイがあいまいなニックを疑う。
美しい若妻が失踪したこの事件は注目され、報道は過熱、ニックは全米から疑いの目を向けられカップルの知られざる秘密が明るみになる……。
完璧な妻エイミーに、いったい何が起きたのか?
ギリアン・フリンの同名小説を映画化したサスペンススリラーの傑作。
失踪したエイミーを探す手がかりを掴むために、ニックはエイミーが残した結婚記念日のプレゼントに導く手がかりをたどっていく中で、エイミーの隠された過去や本性に気づいていくサスペンス、エイミーが幸せな結婚生活の中で失業をきっかけにニックに対する不満を募らせていき密かに恐ろしい企みを計画していたことやニックが密かに浮気していたことなど登場人物の隠された本性が徐々に明らかになるにつれて予想外な方向に突き進んで衝撃的なオチにたどり着いた時に見えるのは、お互いに相手の理想像を演じ「どういう相手と結婚したと見られたいか」という肥大した自己愛を投影している夫婦の現実、そして「自分は恋人や妻の本性を本当に見つめているだろうか」という問いを自分に問いかけたくなり、背筋が凍りつくデヴィッド・フィンチャーの最高傑作です。
ワイドショーやSNSによってニックに悪いイメージが付けられ追い詰められていく展開もスリリングでした。
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