このレビューはネタバレを含みます
おもしれーーーー既婚か未婚かで印象変わりそう。
サドマゾの関係性で「支配するものは支配されるものに縛られる、逆も然り」という文典がどこかにあったが、今作もそう。ニックはエイミーに縛られているし、被虐者のはずのエイミーもニックを縛っている。ラストもそう。
この作品の面白いところは、「妻の行方不明こそ彼女の計画だった」が中盤で明かされ、まだ話が続くところ。ふつうの映画だったらそこで終わらせそうなところ、そういうサビが今作には何度もあり、物語は予測不可能な箇所まで走り続ける。
最後の【共犯者】は文字通りの関係性で、結婚、そしてニックとエイミーの関係をこれ以上になく描いてた。そこ好き。
なによりもエイミーを演じるロザムンド・パイクの演技が素晴らしい。うつくしい妻と奔放な逃亡者、殺人、支配。蠱惑的とはこの事。