拓馬

ゴーン・ガールの拓馬のネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

フィンチャー氏の代表作「セブン」に大変感銘を受けたのでこちらも視聴。

セブンは高評価であると同時に胸糞映画だ!という意見もよく耳にするが、個人的には今作の方がよっぽどダーティーで後味の悪い映画だった。

世論のコントロールのみに止まる事なく、事実に限りなく近い情報を握る警察も掌の上でコロコロ、敏腕弁護士も匙を投げ、挙句の果てには本性を知るダン兄妹すら説き伏せてしまい、底知れないアメイジングエイミーの器量に心から恐怖した。

ラストのロザムンドパイクがジッとこちらを見つめる描写に、何をやっても敵わない、全て見られているという、犯罪抑止ポスター等(👁️👁️←こういうやつ)にも用いられる心理効果に似た背徳的感情を擬似体験し、思わず画面から目を背けてしまう始末。

加えて2時間30分じっくりと懇切丁寧に絶望を植え込んで頂いたおかげで、見終えた頃には主人公と同じく、屈服するに近しい感情をこの映画に抱いてしまった。

完全犯罪完了🏳️降参です🏳️
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