拓馬さんの映画レビュー・感想・評価

拓馬

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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.6

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評価の高さに釣られて鑑賞。

とにかく脚本が素晴らしい。
冒頭から犯人を予め見せつつ、優作の推理をもってシンドラーをJTRの子孫だと解明する。仮想と現実をただ並行させるだけじゃない構成が見応えあって楽
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

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「言語」という概念に重きを置いたSF。

序盤と終盤の緩急がエグい。
過去、現在、未来を並行させ、結末から展開していく作風に感銘を受けた。

新たな言語の解読に疲弊しつつ、解釈の幅が広がりハンナとの思
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運び屋(2018年製作の映画)

3.3

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何だろう、グラントリノもそうだけどクリントイーストウッドが肌に合わないのかな…

偶然金回りの良い仕事を得て、犯罪に加担してる自覚を持ちながら、罪滅ぼしという自分本位な動機をもとに家族との接触を図る。
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ロッキー(1976年製作の映画)

4.2

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えっ何これ面白すぎない?
古典の類の中でも明らかに群を抜いてる。
とても半世紀前の映画とは思えない。

言わずと知れたロッキーのテーマソング、そこに至るまでの構成が素晴らしかった。
野暮ったい性格だが
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

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どうせ見飽きた展開なんだろう。
前半はヤクザの癖に可愛げのある描写を軸に進行させ、後半はドス黒い暴力的描写で後味悪く締めるんだろうなと。

しかしながら全くの杞憂に終わった。
緊張と緩和の使い方が絶妙
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.7

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レビュー書く意欲が全く湧かないレベルで面白くなかった。

秒速や言の葉の庭は深く心に残り続ける良作だっただけに残念。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

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新旧共演モノは例外なくアツい。

水飛沫で霊柩車のゴーストバスターズロゴが露わになるのが粋だった。後部座席のギミックや荒々しい幽霊捕獲も含めてあの辺りが1番の見所だったんじゃないかな。
旧世代のアイテ
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

3.5

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続編だからと息巻いて無駄に凝った設定とか盛り込んでないか不安だったけど、相も変わらず肩の力抜いて見られるザ・ポップコーンムービーは健在で安心した。

ゴーストバスターズ、奇天烈な進行だけど真のバカがい
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.7

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終幕に向けた壮絶なるファンムービー。
平次と和葉の恋路はある意味ミスリードで、コナンガチ勢の痒くて手が届かなかった積年の想いを根底から破壊する映画だった。

平次を応援する蘭ちゃんの様相と、ファンの目
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.6

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ゴーストというより怪獣や妖怪という表現が適している。笑

映画を見てる感覚と同時に、サーカスというか喜劇というか、打ち上げ花火を眺めてるような気分に包まれる作品だったな。

久しぶりにドがつくレベルの
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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.5

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「小僧!俺がおぶってやるから安心しな!」
「カナヅチ?心配するな!アンタは俺が運んでやるよ!」

宍戸永明さん好きすぎる。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

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派手なアクション系の映画だと予想してたので普通に面食らった。

が、与太話と回想の差し込み方が絶妙で不思議と飽きがこない。

そこに70’sミュージックとハードボイルドな漢達、ベットリとした流血表現等
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名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

2.0

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ギャグ映画。アニメ4本分をただ繋げましたって感じでで評価できるポイントがない。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

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厳しい。非常に厳しい映画だった。
エンタメとして面白かったとは口が裂けても言えない。

ナチスへの抑止力という大義名分を言い訳に、科学者特有の好奇心とエゴを時代背景に織り交ぜながら展開する異様な描写は
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.9

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本当に低予算映画なの?と疑う程センスの良い映画だった。

全体の構成はじっとりとしたローテンションな作りだが、絵面や人物のリアクションで変化をつけるのではなく、悲愁感溢れる音楽と無音を用いて抑揚をコン
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.3

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印象に残るシーンは幾つかあったが、オムニバス系あんま好きじゃないのかも。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

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脚本天才すぎる。

幼少期のトラウマから自己防衛本能で他人を攻撃する心理描写が生々しく描けている。

捨てられるのが怖いから捨てる、その不器用な生き方は作品内の大人達と同時に、視聴者側にもフラストレー
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.1

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「カーチェスもなければ銃撃戦もない、警察の仕事は本来地味なものだ」

序盤、周到に仕込まれた地味で無難な前フリ展開にまんまと引っかかってしまった。

フルスロットルで展開する疾走感の中に散りばめられた
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(2007年製作の映画)

3.5

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シロとしんのすけ起点の、ある種ベタな愛情劇にここまで泣かされるとは思ってなかった。全然普通に泣いた。

トロッコ問題によく似た、倫理的ジレンマを感じさせる構成だったのでハマらない人はキツイかも?

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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

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アタマからケツまでジェームズ・ガン節大炸裂!笑

序盤のフラッグ救出シーン、ブラッドスポートとピースメイカーがゆっくりと歩を進ませながら殺しを競い合う、まさにアンチヒーローの象徴的魅せ方に完全に心持っ
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.9

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断片的に流し見してた記憶しかなかったので、改めて本腰入れて鑑賞。

とにかく曲とアニメーションが文句無しに素晴らしい。
ニコニコしつつ自然と横揺れしながら見てしまった。

感受性豊かな幼年期の子が体験
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

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個人的に「老いの捉え方」と「名前や肩書きに本質は宿らない」という2つのテーマを軸を主柱に用いてると解釈した。

執拗に擦られる上記要素は、監督当人の苦悩を本作品に投影してるのか、又は創作に携わる全ての
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

この手の愛憎劇、カタルシスを全く感じられず後味の悪い不完全燃焼感が尾を引くばかりで、ジャンルとしては苦手な部類だな。何を楽しめば良いか分からない。

ブルービートル(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

王道的なアメコミ映画だが決して良い子ちゃん作品ではない。
平気で人は死ぬしすぐ殺す。
昨今の女子供ヒーロー達は経験してない、平気で殺生が起こる世界観はどこか懐かしさと同時に目新しさを感じた。

軍事会
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

フィンチャー氏の代表作「セブン」に大変感銘を受けたのでこちらも視聴。

セブンは高評価であると同時に胸糞映画だ!という意見もよく耳にするが、個人的には今作の方がよっぽどダーティーで後味の悪い映画だった
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

内戦の愚かさを小さな島内に模した映画。

あえて変わり映えさせないカメラワークの節々に、心が抉られるネガティブな描写、加えてこれでもかと周到に仕込まれた余白に、強制的に思考させられるような、気持ちの悪
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグ氏の自伝映画「フェイブルマンズ」を観た直後だからか、地面の凹凸部でグロシーンを覆い隠すカメラワークの発想、絶命を暗喩する血飛沫の飛ばし方、実弾かと見紛う程の銃撃シーン、細部にまで拘りを感じ>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

3.6

道徳的な映画だった。
サンタクロースなんていないんだと悟る中高生ぐらいの年代に見せたい作品。

ウォーリー(2008年製作の映画)

4.0

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ロボットにここまで感情移入すると思わなかった!
ピクサー良い映画作るね〜!

冒頭のイヴの飛行シーン、母艦が帰路に着いて監視の目から外れた直後、仕事そっちのけで悠々自適に大空を飛び回り始めたの、最高に
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.2

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あらすじを読んだ時「アダムとイヴ」的なノリで描く、純愛SF映画かなーと予想してたけど、蓋を開けてみれば倫理観皆無の非人道的行為から成る胸糞物語で、とてもじゃないが見てられなかった。

オーロラが孤独の
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セブン(1995年製作の映画)

4.7

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一切のネタバレなしで、前評判も全く耳に入れてなかったのが功を奏した。
あまりに美しい物語構成に、快楽が頭から突き抜けるような極上の映画体験だった。

「ヘミングウェイはこう書いている『世の中は美しい、
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.1

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本作品、下手をすれば大バッシングを受けてもおかしくない内容だったと思う。

しかし、障害者健常者問わず、各々が抱える苦悩、心の傷に大小はないと、全員に等しくフォーカスされる展開は全く嫌味を感じなかった
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.7

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邪な目的で大変失礼だが、キャプテンアメリカ以外を演じるクリスエヴァンスを摂取する為だけに本作を見た。

「アーア!この仕打ちは大声出してブチギレるぞ!行けキャップ!笑」

と思わず鼓舞したくなる酷い描
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004年製作の映画)

3.7

クレヨンしんちゃんの映画で不動となる2作は、大人帝国、戦国アッパレだが、次いで3位に位置付けする、むちゃくちゃ面白い映画だった。

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.4

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映像面でいえば、ジェシカジョーンズ制作にも携わっているSJ・クラークソン特有の、ジワッとした脂汗の滲むような質感表現は流石であった。

本作のヴィランもキルグレイヴを想起させる、他作品には類を見ない圧
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