ドラマ「ハウスオブカード」オープニングを彷彿させるような家々の断続的なカットは、首をじわじわと締められるような緊張感があります。デヴィッド・フィンチャー監督ファンなら、「これだよこれ!」等と強いウイスキーを飲むように喜ぶのでしょうか。
物語は主人公ニックの妻エイミーの失踪事件から始まります。はじめはニックに同情的だった世論ですが、やがてニックが殺したのではないか?という疑念の目を向け始めます。失踪から日が経つにつれ明らかになる事実やトリックに、警察、世論、そして見ている我々が踊らされるのです。
物語の終末はハッピーエンドを望む我々を拒み、新たなハッピーエンドを示唆するよう。これが現実だと。