MC日替わり弁当

セッションのMC日替わり弁当のレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.1
filmarksで高評価だったので見てみました。「ドラムライン」のような雰囲気を予想していましたが、いい意味で裏切られたように感じます。

主人公ニーマンと教官フレッチャーのドラムセットを挟んだ戦い、ただそれだけを描いた作品です。

見所はニーマンの狂気です。
はじめはJ・K・シモンズが演じるフレッチャーの鬼気迫る指導に狂気を感じますが、反骨精神をたぎらせひたすらにビートを刻むニーマンにただならむ狂気を感じ始めるのです。
彼女も、周囲の理解も、観客からの同情もいらない。ニーマンの目に鬼神が宿るのを見て鳥肌が立ちました。

背もたれから動けなくなるほど「緊張」するのではなく、つい前のめりになるほど「集中」してしまう作品です。まだ見ていない方も、whiplash(鞭打ち)されてみませんか。