アリスinムビチケ図鑑

ゴーン・ガールのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
3.7
なんか凄く怖いものを観た様な気になってしまった映画です😨💧

幽霊とか、明らかな殺人鬼…とかじゃなくて、
普通の人間のいやらしさとか、汚さとか、狂気みたいな…。

人は外見やちょっと話したくらいじゃ分からない。
心の奥なんて、長年連れ添った夫婦ですら、実は分かっていないのかも知れない…💧
それが愛なのか、憎しみなのか…ただのゲームなのか、本気なのか…。


『完璧なエイミー』の呪縛


作家として成功、財を成した著名な両親の元で育てられ、
自分をモデルにした同じ名前のキャラクター『完璧なエイミー』が独り歩きをする中、
幼少の頃から常にメディアや人々の注目を集めて来たエイミー。

"完璧なエイミー"はいつも何でもできて、自分よりも一歩先を歩く。
周りの好奇の目に晒され劣等感味わう日々が彼女の性格に影を落とし歪めて行った…。


ストーリーはニックの妻エイミーが行方不明になり、人々に捜索協力を呼びかけるシーンから始まります。

物静かで知的な雰囲気の美女、
素晴らしい環境で素敵な両親に育てられ、魅力的な旦那ニックと豪華な家で理想的な夫婦生活を送っていた筈のエイミーが結婚5周年のその日に、なんと忽然と姿を消したのです…。

ニックが妹と別れ帰宅すると、机が倒され割れたガラスが散乱している不自然な状況に遭遇します。

不審に思い、警察に電話をし、エイミーが何者かに連れ去られたのではないか?
事件に巻き込まれたのでは無いか?と捜査依頼をするニック。

有り得ない位置についた血痕、何かを拭いた様な床、不自然過ぎる現場から事件と推測され捜査が始まります。

夫婦の間で記念日になると毎回儀式の様にあるゲームが行われていました。
それは、ヒントを書いた紙を封筒に入れひとつずつ解き進めながら愛を深めると言うもの。

不自然に残された封筒、どんな謎が書かれているのか?
エイミーは何故、誰に何の目的で連れ去られたのか?


前半パートはエイミー誘拐の事件を探り、
後半パートでエイミーが疾走した足取りを辿りメディア合戦へと展開させる巧みなストーリー。

前半パートも十分楽しめますが、後半のメディアを利用するマウント合戦がまた面白く、夫婦のあり方を考えさせられる様でもありました。

結婚の是非や、夫婦の形を考えさせる部分も大きいと思いますが、
私的には、エイミーの生まれ育った環境の大部分を占める『完璧なエイミー』に注目をして作品全体を捉えてみました。

"三つ子の魂百までも"

幼少の頃からの経験が性格に影響する事は良くある事で、
エイミーの歪みもまた、それが大きく影響しているのでは無いかと思いました。

ん〜〜…全部書きたいけど、これ以上はネタバレになるので、コメント欄にちょっとだけ(笑)
(ネタバレだから、映画を観た人だけ読んで下さいね♪)

当時人気を博したスリラーサスペンス作品だけあって、
ギミックも多く、伏線回収もしっかりと、予想を上回る展開で観せて来ます。

まだ観ていないサスペンスファンの方は是非一度観られてみてはいかがでしょう。
おススメです✨