りっく

ジョーカー・ゲームのりっくのレビュー・感想・評価

ジョーカー・ゲーム(2015年製作の映画)
3.0
「ミッション・イン・ポッシブル」「プロジェクトA」「ルパン三世」などのスパイアクション映画から明らかに影響を受けて作られた作品。

スパイ映画ならではの心理戦や情報戦といった緻密なかけ引きによる面白さは皆無。むしろご都合主義的な偶然を積み重ね、見せ場を連続させる力業で見せきる。

上官から教えられたことを鼻から守らない展開から、火薬庫から伸ばした導火線が足りない展開まで、それはもはや笑ってしまうレベルのフィクションだが、そこもある種のほつれとして許容してしまうような愛嬌がある。

世界観自体にノレなかった「日々ロック」に比べ、強引ではありながらも万人を喜ばせるエンターテインメントに徹した入江悠の荒削りな珍作。
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