映像がとても綺麗でした!
どうやって撮っているんだろう?と思うほど、鯨との闘いのシーンやその他いろんなシーンがリアルに描かれていて、とても迫力がありました。とくにジャケットにもなっているけれど、鯨が尾びれで叩きつけるシーンは圧巻でした!
そして、闘いのシーン以上に引き込まれたのは人間関係です。船長と一等航海士をはじめ、捕鯨に向かう人々は(長い時には)何年も同じ船の上でともに過ごします。死と隣り合わせの危険に遭遇するなかで変わっていく彼らの心情や関係は、観ていてハラハラし、心が痛くなり、そして感動しました。
『バケモノの子』にも登場した、メルヴィルの「白鯨」。端的に言えば、この映画はメルヴィルがその小説を書くまでのお話です。それにしてもこの物語が実話だなんてすごい…。ボートで鯨と遭遇するシーンには思わず息を呑みました。それから極限に迫った状況下での“あの行動”も…。またいつか小説「白鯨」にも挑戦してみたいです。
邦題よりも、原題の『In the heart of the sea』の方がしっくりきます。とてもリアルで迫力のある映像・そして苦しくて悲しいけれど、美しくて感動的なストーリーでした。
『白鯨との闘い』。
是非、エセックス号に乗って、白鯨と闘う“彼ら”を観てみてください。