とても良かった。
もっと堅苦しいものを想像していたが、
心温まるヒューマンドラマだった。
裁判官を長年務める父親と、
有能な弁護士の息子との物語。
事件の真実よりも、
裁判所での舌戦よりも、
何より2人の関係性に次第に注目させられる。
親からすれば恥ずかしい姿は見せたくないし、
子供からすればもっと素直になってほしい。
どちらの立場にも共感できるがゆえに、
思わずこちらも目頭が熱くなってしまう。
兄弟だけで過ごしている時間に、
自然と全員の口数が少なくなるのも、
リアリティに溢れていて非常に良い。
人間としての倫理観だけでなく、
家族に対する向き合い方を教えてくれる、
温かく優しい作品。