ロバート・デュバル出演作に駄作なし。
どんなにつまらない脚本でも、彼がいるだけで作品全体の締まりが違う。
ゴッドファーザーで名を馳せた頃の彼は不覚にも存じ上げないのだが、ジョン・トラボルタ主演の「フェノミナン」で初めて彼の演技を見たときの衝撃は忘れない。
W主演といっても差し支えないほどの存在感があった。
今作ではハリウッド映画賞で助演男優賞を獲得したが、もっと他でも評価されるべきなのでは!? と正直思う。
やはり、作品自体がやや驚きに欠けるものだった事が原因か。
ロバート・ダウニー・ジュニアことRDJの演技は彼らしいケレン味があってよかったと思うし、緊迫感のあるシーンにコメディシーンが混ざり込むことでメリハリもあった。
クライマックスの展開もとても印象的でよかった。
だがしかし、どうしても何かが足りないのだ……
とてもいい映画だと思うけど、人に勧めるまではいかないかな、という感じの作品でした。