M.I、007。オーソドックスなスパイ映画の潮流にありながら、独自の進化を遂げてきた王道シリーズが、現代的なアクションエンターテインメントとして、最新作をアップデートしてきた2015年。
オリジナルの60年代感たっぷりの今作が、其れに比べて、懐古主義的と言えば、それまでですが、
ロバータ・フラックやソロモン・バークのソウルミュージックがスクリーンに流れてくるだけで、堪んねぇぇ、、という僕の様な人間には、3割り増しで、クールです。
若い観客にはどの様に捉えられるのかな?
もっと、主演2人のブロマンス的イチャイチャが欲しいなぁ、とか。
騙し、騙され、二転三転のプロットの割合には、ガイ・リッチー特有の、あのガチャガチャした編集が弱いなぁ、とか。ここに関しては、だから良い、という人と、物足りないという人で分かれるかな?
僕は後者。
しかし、どうしたって、同じ様に「古き良きスパイ映画」の世界にオマージュを捧げつつも、現代的解釈を加えながら、誰も観た事のない新しいスパイ映画を提示してみせた「キングスマン」とほぼ同時期に製作、公開は分が悪かった気もします。
オリジナルのナポレオン・ソロと、マシュー・ヴォーンの関係を考えると、興味深い、星の巡り合わせ。
まぁ、ガイ・リッチーらしく(笑、弱冠テンションが尻窄みで、文句無しの傑作!という訳にはいきませんが、
このメンツで、次も観てみたいなぁ、という期待感込みの甘めの星3つです★★★。