コードネーム U.N.C.L.E.のmocmoのネタバレレビュー・内容・結末

　おすすめされて視聴した。もうちょっとシリアスな映画かと思ってたらコメディ要素が多くて完全にエンタメ寄りの映画だった。気軽に楽しむアクションエンターテイメントとしてはきちんとまとまっていて、万人受けしそうだと思う。
　私は初見時ストーリーに集中してしまって滅多なことでは音楽を覚えていないけれども、この映画は割と音楽が印象的で耳に残った。カメラワークの好きなシーンも多かった。
　原作ドラマのあるリメイク作であることを知らずに見ると「U.N.C.L.E.」が取ってつけたようなイニシャルに思えてしまうのが惜しい。せっかく「伯父」が出てくるのだから、彼がもっと悪役としてフィーチャーされていたら初見勢にとってもよりカタルシスの大きいラストになったのではないかと思う。結成しっぱなしで終わるなんてもったいない。続編がほしい。
　ソロもクリヤキンも、エージェントとしてはそんなにドジ踏みまくっていいの？ と思う。完璧に思えるプロフェッショナルをそれでも窮地に陥れる悪役、みたいなスリリングさはあまりないのでそこはちょっと物足りなく感じる。ただし喧嘩しつつ欠点を補い合うバディもの(？)としては満点。時計返してあげてからの"焚火"は最高だと思う。
　本作より後の時代を舞台に同じくCIAとKGBが出てくる『ANNA/アナ』も併せて見ると楽しいのでおすすめ。