マピンターズボーン

リトルプリンス 星の王子さまと私のマピンターズボーンのレビュー・感想・評価

3.0
【本当に大切なものは目に見えないんだよ】

星の王子さまの有名な一節です。

大切なもの。

それは夢だったり愛だったり思いやりや純粋な心だったり...
普段、意識しないことだけど人はそれを失ってその目に見えないものの大きさに気づく。当たり前だと思っていた寄りかかるその存在がなくてはならない存在であったことに。

さて映画としての出来ですが非常に惜しい。
物語としては原作、星の王子さまの「その後」のお話。

現実パートのCGと星の王子さまの世界のパートのストップモーションに分けられるわけですが星の王子さまの世界は非常に素晴らしい。多分これだけでも十分満足出来てしまう作り。設定自体は星の王子さまを軸に少女が大人になる過程として良いのですが現実パートの話の厚みがいまいち出ておらず残念な作り。

現実パートの何がいけないのか?

星の王子さまという子供心を忘れてしまった大人向けのファンタジーを際立たせるならこの現実パートはCGではなく実写にするほうがより良いと思われる。

現実パートと星の王子さまの世界の住み分けは一応できてはいるのですが現実パートであるCGのデフォルメが強いため非現実感がでてしまい対比しとしては弱いんですね。(システマティック化された日常と街のデザインは良い)
これ条件反射的に泣けるのってあくまで原作が凄いからですよ。
現実パートとしては点数を下げる要因にしかなってないからね。

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しかし人生って本当に皮肉なものだ。人が心の奥の悲しみに触れた時、初めてそれに気づくのだから...そしてそれがこの手に触れることができないことを知るのだから...

だから人は傷ついた分だけ人に優しくなれるって多分本当なんだと思う。
悲しくて悲しくてどうしようもない時だまって側にいてくれる人の優しさに触れた時、次は誰かが悲しい時に側にいてあげようと思うそんな気持ち。

いつか暗闇の中でぱっと何かが輝くとき人はずっとずっと優しくなれる。

そしてそれは君がずっと持っていたものなんだって星の王子さまは語りかけてくれる。

そして今はもうすっかり大人になってしまった自分と向き合った時
子供だった自分はつぶらな瞳で語りかけてくる。

あなたが自分の王子さまに出会ったのはいつですか?

425本目