えちぜん

フランシス・ハのえちぜんのレビュー・感想・評価

フランシス・ハ(2012年製作の映画)
4.0
かっこいい街並み、モノクロの映像、小洒落た会話。大学生の自主映画みたいな作りだけど、ウィットに富んだトークでポップな展開に上手くまとまっていて、上辺だけでない「若者シネマ」に仕上がっている。グレタ・ガーウィクの才女っぷりが伺える。

フランシスはもういい年なんだけど、ちょうど皆が身を固めて大人に風変わりする世代のなかで未だに幼さが残る女の子。自己中で寂しがりやで人懐っこいんだけど空気読めなくて、一丁前なセリフを吐くけど少しズレてる。見ていてもどかしい反面、成熟していく友人たちに焦りも感じている姿に応援したくもなる。誰だってそういう時期あるよね⁈と思わせる絶妙キャラ( ͡° ͜ʖ ͡°)

にしてもモノクロっていい意味でズルいね、街並みとかファッションとか、色がないから観客が自分の1番美しい風に想像してしまう。普通にカラーで撮影していたら、「答え」が分かる反面、想像を超える色彩にはならないだろうから…

ともかくグレタ・ガーウィクがなかなか面白い青春映画作家だったので、「レディバード」も楽しみにしておこう♫
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