Torichock

ウォーリアーのTorichockのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
4.6
「WARRIOR」

言うに及ばず、"MAD MAX"を生涯ベスト!と思った僕が、トム・ハーディってやっぱり最高にセクシーだよと思ったのも当然のこと。
オーストラリア人の女の知り合いが、Facebookで"sexy過ぎ、抱かれたい"と言っていたのもなるほどな男前なわけです。
そして本作も同様、多くを語るような映画ではなかったんです。
よくよく考えると、今回の"MAD MAX FURY ROAD"を含め、"欲望のバージニア(Lawless)"や"裏切りのサーカス(Tinker,Tailor,Solder Spy)"、"ブロンソン(BRONSON)"や"Black&White(This Means War)"など、多くを語る方が野暮な、漢が好む漢の映画には必ずと言っていいほど、トム・ハーディはそこにいました。
("Black&White"は男の子が喜ぶ方です笑)
そう考えると、トム・ハーディの活かし方を知らないノーランは重罪ですな、うむ。

3年前に輸入版を購入して鑑賞した時、僕はトム・ハーディのことを、動物的な獰猛さを持ちながら、同時に繊細でクレーバーな一面も兼ね備えてる切なゴツいイケメンと言ってました。
やはり、この映画も何度見直しても良い。
どこがどうではなく、傷ついた魂を持つモノ同士が、自分の犯した罪や許すことのできない存在とその妄念を振り払うかのように、ひたすらに拳を前に突き出す。そしてその伸ばした拳の先で、その拳を開き、開かれた掌で、贖いとそれを超越したた愛を掴む神話として、美し過ぎる血と暴力の映画でした。

MMAでCage fightなので、UFCなんか好きな人はそのリアル過ぎるファイトの映像で熱くなるし、カゴの中に閉じ込められた二人が、逃げることなく魂をぶつけ合い、溶け合って行く姿に感動すること間違いないと思います。

格闘技に少しでも熱を持ち、関わった身として、そしてトム・ハーディファンとしても、8月には国内盤も"やっと"発売されるらしいので、これからの人にもそオススメしたい一本です。
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