ペコ

ウォーリアーのペコのレビュー・感想・評価

ウォーリアー(2011年製作の映画)
3.5
ラストでトムハが可愛い…可哀想すぎて、うるっときそうになりました。

私はロッキーも好きじゃないし、格闘技にもまったく興味がありません。じゃあ何でこれ観たんだよ、トムハ目当てだよ、な人間です。
でも、そんな奴でも十分楽しめるドラマがこの映画のウリです。

父親、トミー、ブレンダン、それぞれに事情があり、誰も責められない。故に、リング上でぶつかり合う2人と、どちらを応援すればいいんだかわからない親父の姿を観て感動するのだと思います。
てかこれアメリカ人にとっては戦争の傷を癒すような内容なので、皆を肯定せざるを得ないんでしょうけど。でもラストのtommy,I love you.には何かこみ上げてくるものがありました。
あと、画面がどうにも動きすぎて、前半のドラマパートは見づらいなという印象でしたが、後半の試合パートで、ようやくこのアグレッシブなカメラワークが選手の動きとマッチしてきて好きになりました。

またこれだけの話、本当だったらもう少し尺が欲しいところ、140分内に上手く編集してあることが何より凄い。練習シーンはあんまり興味なかったのであっさりコンパクトだったのは個人的に良かったです。

そんで役者さんもハマってた。
ジョエル・エドガートンのこの情けない顔も何処かで見た顔だな〜と思ってたら、キンキーブーツの主役だったのね。やっぱりこういう役が似合うな。うん、素晴らしい。

ニヤッと笑うトムハ、猫背のトムハ、闘志剥き出しに頬をプルプル震わせるトムハ、マッチョのトムハトムハトムハ…ハァハァ。アンバランスなところが魅力的。ラストで彼がこの役を演じてくれたことに心から感謝しました。最高!!
ペコ

ペコ