なお

リトル・フォレスト 冬・春のなおのレビュー・感想・評価

4.0
自然と生きるって面倒くさい。

スーパーもコンビニもないところだと食料がなくなってもすぐに買いに行けないから、特に野菜が採れない冬のために、冬が終わっても次の冬のことを考えないといけない。
作物を育てるのも、種を蒔けばすぐに生えてくるわけじゃないから毎日植物の様子を見て、天候を気にして、土を触らなくちゃいけない。
大量に生えてくるつくしは、手間かけて処理したところでほんのちょっとしか残らない。
自然と生きるということは、色んなことに気を配らないといけない。

だけど、その生活の中には現代の私たちでは到底得ることのできない、とても大きな豊かさがあるのだなと思います。

お母さんが手紙に書いたらせんの話、とても響きました。
同じようなところでぐるぐる回っても、少しずつ上や下に移動している。そう思うと今の自分の生き方も悪くないのかもしれないと、ちょっと前向きになれました。

ジブリでこういう人達の暮らしを描いた作品があったらな、と思います。

音楽が宮内優里さんということで、星野源さんが歌った「読書」という曲を思い出しました。
なお

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