サマータイムブルース

スイートプールサイドのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

スイートプールサイド(2014年製作の映画)
3.5
剛毛女子高生が、ツルツル男子にオケケを剃ってもらうお話

「ちょっと思い出しただけ」の松居大悟監督作品
原作はヤンマガに掲載された連載漫画らしい、全然知りませんでした
よし、これを機会にぜひ読んでみよう!!とはならんかったけど

高校1年生で水泳部の後藤綾子(刈谷友衣子さん)は人に言えない悩みがありました
それは毛深いこと
才能はあるのにそれが気になって、水泳部では実力を発揮できずにいました
クロールも得意なのに脇が露わになるのが恥ずかしくてコーチには苦手ですと言ってやりません

一方、同じ水泳部の同級生太田年彦(須賀健太さん)は高1になっても下の毛が生えずに悩んでいました
友達からは“ツル田ツル彦”と言われてからかわれます

そんなある日、年彦は部室で綾子が密かに粘着テープを使って脱毛してる姿を目撃してしまいます
日頃から彼がツルツルなのを羨ましく思っていた綾子は、秘訣は何か聞きます
秘訣と言われても体質だと思うんだけど、彼女は至って真剣です
そして粘着テープではうまくいかないので、ツルツルの年彦に剃毛を頼みます
「わたしの毛を・・・剃ってくれない?」

2人は道具を持って人気のない河原に行きます
これ、剃毛するシーン、空気が凍りついたように張り詰めて、時間が止まって、見てるこっちも思わずゴクっと唾を呑みます
体毛が夏の光に反射してキラキラ輝やくのが神々しい
そして剃毛中、年彦が森の中に入って草をむしったり、木を切ったりするイメージを重ねて妄想するのが笑えました

まずは腕をジョリジョリ、脇をジョリジョリ、足をジョリジョリ、そして足の奥には密林が・・・

年彦は剃った毛を密かに持ち帰り、部位ごとにプラスチックケースに入れてコレクションします
それから眺めたり、自分の腕に擦り付けたりしてうっとります
そして・・・・・・食べた!!
変態ですね〜♡

これ途中まですごく面白かったけど、終盤年彦が暴走し、話もとっ散らかって収拾つかなくなったのは残念

主演の須賀健太さんは映画撮影時20歳!!
元々小柄で童顔なので、高校1年と言われても全く違和感なし、子役からやってるせいか演技も上手でした

ヒロインの刈谷友衣子さんは当時18歳でリアル女子高生だし、自然ですごく可愛かったです
ただ、すでに芸能界を引退されている模様、残念!!

最近は高校生でも男子でも脱毛してるのか!?

甘酸っぱくもデリケートな学園青春ドラマでした