鬱3部作の完結作（の前編）。なお、「メランコリア」を撮影していたときに、トリアーはシャルロット様に「次はポルノを撮るからね！」と宣言していた模様。
基本的には色情狂のジョーによるエピソードが披露されるのを「奇跡の海」で半身不随になるヤンを演じたステラン・スカルスガルドの博識（しかしこれも伏線なのである）とともに傾聴するだけの4時間なのだが、これまでのトリアー作品のヒロインと異なり、ジョー本人が好きで男たちに股を開いているので何の悲壮感もなく、むしろ演出がユーモアに富んでいて笑えるし、ミセスHの登場する章に至ってはひたすら笑うしかない。ユマ・サーマンが強すぎる。大好きだ。
若かりし頃のジョーを演ずるステイシー・マーティンさん（なんでこれをデビュー作に選んでしまったんだ…）があまりにも美しすぎて、体の薄さも人間レベルではなかった。私と同じ人類のはずなのだが…こういう美しい人を見るたび、エビのしっぽとゴキブリの羽の成分は同じという豆知識を思い出す…
