ラース・フォン・トリアー監督作品初鑑賞。
飽くことのない性への渇望を多彩な知識に絡めての表現には引き込まれる。
生々しく奔放でともすれば嫌悪の対象に成りうる性の営みが、「釣り」や「宗教」、
「音楽」といったものに落とし込まれて説明されているのが面白い。
語り手として物語を進行するステラン・スカルスガルドの存在も大きい。
若き日の主人公を演じるステイシー・マーティンの熱演が凄い。
痩せっぽちの少女が気付けば淫らな魅力を溢れさせる女に化けていた。
本作は過去のトリアー作品と比べて笑いの要素も散りばめられているという。
中でも噂通りのユマ・サーマンの暴走ぶりは確かに必見。