花とみつばち

THE DEPTHSの花とみつばちのレビュー・感想・評価

THE DEPTHS(2010年製作の映画)
4.0
好きな内容だった。
大抵は男女のアンニュイな内容を描いた映画はあるが、こちらは同性愛的且つ同性愛を意識した内容でアンニュイで描かれた感じかな。濱口作品では珍しい内容。
主役はカメラマンのぺファンと男娼リュウだろう。
ギルスという親友の為来日して結婚式に出席するぺファン。その後ギルスのフォトスタジオで偶然街で見掛けて気になっていたリュウに再会したぺファン。
ぺファンはリュウのモデルとしての才能に目を付け、彼を一流のモデルにする為、韓国に一緒に連れて行きたいと希望するのだが…

特に男娼リュウを演じた俳優石田法嗣が素晴らしかった。
素で写る被写体の彼が魅力的。
若さで脆く、刺激的な事に感情で動く青年を上手く演じていた。

内容が同性愛の感情の縺れでも無く、すべてが曖昧に描かれていて、登場人物の感情も各々判然としない。強調しているのは内容に同性愛を入れ込む事のみ。
けだるさみたいなものが綺麗に描かれて好みな内容だった。
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