よかった。長くて小刻みに飛ばしながら観た。みんな喫煙者なのがよかった。大の大人が本気を出して真面目に遊ぶお祭りっぽい雰囲気がよかった。それもあって、「こういう企画で、こういうキャラなんだ」って非日常的な（地に足の着かない）ものとして見てしまいそうになるんだけど、これはドキュメントだけに、身体性を強く感じさせる場面が多々あって、表層だけでいえばジャッカスと同じじゃんってことになるんだけど、ラストまで観ていると「これはAV監督の身体なんだ」っていう、彼らだから撮れた映像なんだというのがよく解る。こんなバカな企画で最後は泣きにつながってるって、理屈で考えたらちょっとおかしいぞって感じだし、佐川の地獄の新人研修の果てに見える景色が変わるみたいな心情の動きと感覚的には似たようなものなのかもしれないんだけど、一人の人が一段上のステージに上がった場面に立ち会ったかのような気持ちになっちゃうっていう。
極北には『監督失格』があるんだけど、これはこれで違う切り口で、怖いもの見たさも満たされてよかった。長かったけど
